ジューシー |
質の良い椅子に下半身丸出しで座ると言う、間抜けさはこの際無視。 一護は足が楽になった分、懸命に白哉のペニスに舌を這わせた。 そんな事で技巧が上達する訳は無いが、懸命さと込められる気持ちとで、白哉をどんどん高ぶらせて行く。 始めはさらさらとしていたのに、一護の舌に乗る白哉の液は、今では粘り気を帯びている。 「…一護っ…足を開いて、自分で剥いて見せろ…」 「…んっ…ぅっ」 白哉の命令に一護の眉が寄る。 興奮ではない赤みが頬に浮かぶ。 だけどもう羞恥心では押さえられない欲求に、動かされてそれも糧に変えてしまっている。 両手が皮を被った、自分のペニスに伸びる。 「ん…むっ…っ」 ピリッと走る痛み。 敏感な部分だけに、鋭くて痺れの様に指先まで伝わる。 またそっと剥くとピリリと痛む。 痺れを伴うこの痛みもすぐさま快感に取って代わり、一護のペニスは液を滴らす。 ピリ・ピリリと。 剥く毎に溢れた液は、一護の掌をしっとりと湿らせた。 確実に痛みであるのに。 先端が姿を出す頃には、一護のペニスははちきれそうになっていた。 「良いっ…離せ…一護っ…」 「…ぅ、んっ…白哉っ…もっ…」 「…あちらを向け」 心なしか白哉の声も興奮気味に感じる。 いつもとは違う情交だからだろうか。 一護は鼻から抜けたような息を吐いて、椅子に膝立ちになり背凭れにしがみ付く。 白み掛かった部屋の明かりに照らされる淫猥なおもちゃ。後孔から伸びたコードに白哉の手が伸びる。 「ひあっああ…あああっ!!」 唐突に『いちご』が引き抜かれた。 小さな虚空が其処に出来て、孔を埋めるように白哉のペニスが突き入れられる。 予想外の衝撃の連続。 一護は上質な椅子の上質な黒漆の座面に、白い液を零してしまう。 「はっ…ひ、あっ…あ…っ」 しかし放出に弛緩している暇は無い。 崩れる腰が白哉の手に捕らわれた。 放ってしまったのだから、一護のペニスは萎えている。 ついさっきまで『いちご』が我が物顔で蹂躙しまくっていた場所は、『いちご』が抜けた後もビクビクと震えたままでいた。 そんな中に白哉の熱い杭が穿たれたのだから、達しても当然だろう。 白哉は襞が震える中で、追い詰める様に腰を揺らす。 止まらない快感。 一護のペニスはまた高ぶりを見せる。 「…放ったばかりと言うのに…悦いのだな」 「あっ…ひあっ…あ…あっ」 「どれ、もう少し…だ」 「ひあっ…やああっ」 白哉は抜き挿しと同時に、手を前に回して一護のペニスを扱いた。 気持ちの悦さに、一護は目眩がする思いだ。 目の前がチカチカし始める。 口の端から零れた唾液が、背凭れを伝い落ちた。 「ひゃっあ、あ、あっ…」 白哉が一護の腰を持ち、浮かせる。 腰が浮けば反動で、上半身が僅かに下がる。 一護の背が弓形になり、腰を突き上げた形を取らされての抜き挿し。 角度が付いた分、勢い良く深く入ってくる気がする。 前立腺を擦られて、中が蠢く。 それ毎にペニスは液を漏らし、白哉の手を湿らせている。 「ふ、やっ…あっ…」 白哉の手が、転がす様に先を弄る。 余った皮を引っ張ったり、裏筋に合わせて爪を当てて下から線を引く。 漏れ出る液は濁りを増して、また白濁となって。 「ふ、や、あっ…ああ…もっ…」 「もうイくか?」 がくがくと首を振る一護。 言葉を話す余裕もないようだ。 「ならば…っ」 「ひっっ…あっ」 白哉の腰の動きが早まり、激しく抜き挿しをされる。 前立腺を強く擦られ、一護がイくと思った瞬間。 ペニスを突き入れた所で、白哉が達した。 「あ、あああっっ――――!!」 最奥に注がれるのを感じながら、一護も達した。 先程放った場所とはズレて、端の方に白濁は散る。 椅子からはみ出てしまった濁液が、ぱたりと床に落ちた。 「……………どうすんだよ、これ」 沢山汗を掻いて、沢山欲望を放ち、抱きしめ合ってみた後。 正気に戻った一護は、惨状に途方に暮れた。 死覇装一つとって見ても、上着は汗塗れ、袴は精液塗れで皺くちゃ。 恋次の机の上は重ねられた書面が崩れ、黒漆の椅子には白い液がトッピングされている。 何より一護自身がぐちゃぐちゃで、腰が立たない。 「…清めれば済む話だろう」 「っても、何で…って…おいっやめっ…」 白哉はいとも平然と惨状を眺めて、一護の袴を手に取る。 そして当たり前の様に、周囲に散った白い液を拭き取っていく。 一瞬、一護の制止も止まった。 拭き掃除をする朽木白哉など、滅多に見られるモノではない。 と、言うか初めて見た。 なんだか現実味が無い。 「………って、拭くなよ!俺の袴で!」 「…どうせ穿けぬだろう。中はお前の精液でべっとりだ」 「だっ…だから覗くなって…っ」 一護は泣きそうな情け無い顔で、白哉から袴を奪い取る。 感触が不快だが、拭った物の殆どが自分のモノであるので言葉にし難い。 眉間の皺は無くなり、眉根を下げて、袴を見る。 「…………………どうすんだよ、これ…」 なんとも情け無い声が出た。 「だから清めれば済む話だろう」 「…って、おいっっ」 抗おうにも力が入らない。 淡々と白哉は不快に湿った袴を手に取り、一護に無理やりに穿かせる。 情け無い感触に、一護の眉根は益々下がった。 「私の部屋に着くまでの我慢だ」 「…ケド…」 「そう急いて帰る事もあるまい。それとも急く理由があちらにあると言うのか?」 白哉は何を思ったのか、ぎろりと一護を睨んでくる。 ここで躊躇して誤解を招いては堪らない。 音がする程に一護は首を横に振る。 すると抱き上げられて、また赤ちゃん抱っこにさせられた。 汚れを隠す為だと言われれば、文句も言えず、一護は恥かしそうに白哉の肩に顔を埋めるしかない。 その所作にクスリと笑う白哉の足は軽やかで。 廊下で擦れ違った隊員達は、思わず振り返り我が目を確かめたのだった。 翌朝。 う〜う〜唸りながら白哉に付いて歩く一護は、またしても隊員達の注目を浴びる事になる。 甕覗色の長着に柳染色袴。 黒装束の死神に混ざれば、それはそれは目を引く。 遠くに居るのに、目の端に色が映ってわざわざ振り向く死神まで居る。 「好きで着てんじゃねーよ!」 と、怒鳴りたいが、これは白哉のお古なのでそんな事は言えない。 言ったら恐ろしい事になる。絶対。 不機嫌な顔のまま、一護は白哉に付いて歩く そして見覚えのある部屋に入った。 「おっす。一護」 「………うそ」 「何だよ、嘘って」 笑いながら一護の頭をくしゃくしゃにする恋次。 見覚えがあると思ったら執務室だったのだ。 昨日の痴態が蘇り、赤くなったり青くなったりしてしまう。 そんな一護をよそに、白哉と恋次挨拶を交わし、執務について話し合う。 一護が我に返った時には、白哉も恋次も仕事に入っていた。 不貞腐れた様にソファに座る。 次の瞬間、耳まで赤くなった。 視線の先には自分の机で書面を処理する恋次。 昨日、白哉が座った机。 その椅子に座って、一護は白哉のモノに舌を這わせたのだ。 そしてその椅子や周囲には一護の欲液が飛び散って…。 その机で恋次が仕事をしている。 叫び出したい位に恥かしい。 「なあっ、帰してくれるんじゃねーの?」 「そのままで帰る気か?死覇装が乾くまで待て」 「洗濯したんですか?」 「已むに已まれずな。袴を汚してしまったのだ」 「…へえ〜…」 ニヤニヤとした白哉の顔。 わざとだ。 一護が恥かしがる事を判った上で、袴に放出させ、恋次の机で事に及び、今こうしてこの部屋に連れて来たのだ。 悟ったところで遅いし、どちらかと言うと悟りたくなかった。 一護は赤い顔で半泣き状態で、視線のやり所に困る。 白哉の意地悪そうな顔は見たくない。 かと言って、恋次の方は見れない。正確には恋次の机が見れない。 仕方なく誰も居ない方向に身体毎向いてみれば妙に不自然で。 一人ワタワタとする羽目になる。 「なんでこんな目に…お使いに来ただけだったのに…」 そう過去を振り返ってみてハッとした。 使いで持ってきた包み。 懐サイズの小さな品。 アレはなんだったのだろうか。 ちらりと白哉を見ると、やはり唇は意地悪そうに笑っていて。 「そうだ一護。帰ったら届け物はなかなかに”悦いモノ”だったと伝えてくれ」 そう言った白哉の手が懐から取り出したのは、紛れも無い『いちご』のコードレスのリモコン。 一護は自分を甚振る道具を、いそいそと自分で持って来てしまったのだと知った。 後悔なんか、仕様も無い。 一護に出来るのは、ただこの部屋を飛び出す事だけ。 脱兎の如く飛び出した一護の背後には、白哉の笑い声。 そして4時間後。 迷子として六番隊に連行された一護は、恋次からも失笑を買うのだった。 2005.1.31 「愛してるゼ☆べいべ」の藤子様から、 サイトの10万ヒットを踏んだ時に「旅先での羞恥プレイ」 (←なんつうもんリクするんだ私;;;)をリクエストして頂いたお話です〜〜☆ 旅先が「初めてのお手伝い一護赤頭巾ちゃんバージョン」 のようになってさらに可愛さ倍増のすんばらしいお話になりましたvvv さすが藤子さま!!!!何があっても足を向けて寝る事なんて出来ません;;; |