初めての体験 3








乗換えを3回。1時間半掛けてようやく目的駅に着いた。
その間白哉は本当に一言も口をきかなかった。
つくづく大人気ない。
白哉はなろうと思えばいくらでも不愉快な人物になれるのだ。

「白哉、こっちだ」

無言のままの白哉に呆れつつも一護は普段どおりに声を掛ける。
白哉に付き合って不機嫌になるのも馬鹿馬鹿しい。
一護は大人だった。

駅から出てバスに乗る。
ここから更に20分ほどの所に本日の目的地はある。
一護がそこに行くのは10ヶ月振りだろうか。
勿論白哉は初めてだ。
どこに向かっているのかも詳しくは教えていない。
そのせいもあるのだろう。白哉が不機嫌なのは。
自分が把握していないことがあるのが不快なのだ。
隊長気質なのかお子様気質なのかの判断が難しい所だが・・・。

2人がけの座席に前後して座り、其々に車窓を眺める。
お互いに何を考えているのか等とチラッと考えながら。
バスは空いていたこともありあっという間に目的地に着いた。
再び白哉に声を掛け一護はバスを降りる。

降りてから再び歩き出した一護に白哉も無言のまま付いていく。
急ぐでもなくのんびりと歩く一護に白哉の機嫌も少しずつ直ってくる。
いつまでも怒っているのも大人気ない。
やっとその事実に思い至った白哉は間違いなくお子様だ・・・・。
そして約2時間ぶりに白哉は一護に話しかける。

「まだ着かないのか?一体どこに行くのだ」

「ん〜?まあ、もう少しで着くからさ。そしたら嫌でも分かるから」

それはそうだろ。
だがいい加減教えてくれてもいいと思う。
大体、こんなに時間を掛けて乗り物に乗らなくたって、自分達には他にもっと
楽に移動できる手段があるではないか。
何故こんなに面倒な事をしなくてはならないのだ。
また少しだけ不機嫌になる白哉。
つくづくお子様だ・・・・。

目的地まであと3分。
無事に着けるのだろうか・・・・。










END



電車初体験の兄様。・・・・の続き。の続きです(笑)
今回はバスにも乗ってます。
それにしてもなんだか暗い展開になってしまってびっくり;;;
どこに行くんでしょうかね〜一護は?

2007.5.13