初めての体験 2









1台の券売機前に陣取ること30分。
結局痺れを切らした一護が他の券売機で白哉の切符を購入し、
無理やりその場から白哉を連れ去った。
どんな山よりも高いプライドを持ち合わせている白哉にしてみれば、
この一護の行為は非常に不愉快で許しがたいものだった。

しかし、あのままあの場に留まり、自力で切符とやらを買えたかと考えると、
認めたくないが難しかっただろう。
一護の自分を子ども扱いするかのような行為には腹が立つが、この場合仕方がない。
でも、絶対に素直に納得できるものではない。
暫く一護とは口をきくまい。

なんとも大人気ない白哉である。
昔からこんな性格だったのだろうか?
・・・・多分そうなのだろう。
幸か不幸か人付き合いが悪く露呈しなかっただけなのだ。
そんなしょうもない一面を知ってしまった一護は不幸だった。

「いい加減機嫌直せよ白哉」

「・・・・・・・・・・」

「あんた本当に大人気ないな。本当に俺より何百年も年上なのかよ」

「・・・・・・・・・・」

「ったく」

折角の外出なのに、白哉がこんな調子では先が思いやられる。
たかが切符買えなかったくらいで何でこんなに怒るのか一護には理解できない。
大体、現世に来たばかりで、電車初体験の白哉が、乗り換えの多い今回の目的地までの切符を買える筈がないのだ。
いい加減気位が高いのも程々にして欲しいと一護が思うのも無理はない。
まあいい。暫くほうっておけばそのうち機嫌も直るだろう。
今は触らぬ神に祟りなし(怒れる白哉に打つ手なしとも言う)、だ。

込み合った車内で、何故か一護たちの周辺だけはぽっかりと空間が開け、
なんとも奇妙な光景が発生していた。
まあ、白哉の氷の白皙と不機嫌オーラを考えれば当然だろう。












END



電車初体験の兄様。・・・・の続きです(笑)
思いついたことを書いてるので、この先どうなるかは分かりません(爆)
続くかどうかも分かりませんが、目的地まで行けたらお慰み。ですかね(笑)


2007.1.23