心の在り処














寒さが急に入り込んできたように感じて、思わず体が震えた。

どこからも風など吹いてきていないのにどうしたのだろう?

不思議に思いながら一護はふと窓へと視線を投げる。

「雪・・・?」

無意識に言葉となって出た言葉そのままに、見つめた窓の先では重さを全く感じさせない

ような雪の欠片が、ひらひらと宙を舞っていた。

今年最初の雪。

暖かい日が続いていた今年の冬は、本当に過ごしやすくて、

異常気象だというのが実感できるほどだったから、この雪は本当に正真正銘

今年最初の、そして、もしかしたら最後かもしれない雪だった。

降り始めたばかりなのか、地面にはまだ少しも積もっていない。

多分積もらないだろう。

その存在は確かにあるのに、何一つ残らない雪。

溶けてしまった雪の儚さに何故か胸を打たれる。










確かに存在していた筈なのに、今はもう何も残っていない時間。

雪と時間とは、どこか似ている。

どちらも時と共に失われてゆくのだ。

記憶だけを残して・・・。

「白哉・・・・」

思わず零れたその名に涙が零れそうになる。

自分らしくない感傷に苦笑する。

考えたって仕方がないことがある。

彼とは会えないのだ。もう二度と。

いや、会えるかもしれない。自分が死んだあと。

もしかして行けるかもしれない。彼の居る世界へ。

だが、全てが仮定でしかない。

まだ18歳にも満たない自分が死ぬのは何時のことだろう。

死にたいとは思はない。だが・・・永い。

かつてあった白哉との時間は褪せることなく自分の中にあるが、

その記憶もいつまで残っているのだろうか・・・。

離れている時間が長くなるほどに、その思いが強くなる。

怖い。

白哉を忘れる事が。

そして、忘れられない事が。

どちらも辛く悲しい事に違いはなかった。

忘れたくない、忘れたい。

相反する思いが胸の中を駆け巡り、一護の心を引き裂く。

思いもしなかった。こんなにも会えな い事が辛いなんて。








END










随分久し振りの白一です;;;
一体どれだけ怠ければ気が済むんだと自分でも思う・・・。
しかも暗いよこの話。短いしさ・・・・。
他にも途中まで書き散らした物がいくつかあるので、
徐々にきちんと形にしていけたら良いなと思っとります;;;
いま少しのご猶予を(ペコリ)
今回の話。
兄様殆ど出番なしですね(苦笑)
でも良いのです。一護のことが書きたかったのでv
では、また次のお話でお会いしましょう〜(って何時だよ!)

2007.1.19